本サイトでは、長年に渡り東京農工大学にて環境共生哲学の構築に努めてきた尾関周二(東京農工大学名誉教授)の研究を紹介してまいります。
いま、人類にとって焦眉の課題である環境問題(自然と人間との共生)を、その基礎となる理念(環境哲学)から問うことが問われています。
環境哲学の研究は、〈人間〉についての研究(人間学)と深く結びついていると考えています。地球生態系の破壊にまで至った現代文明を生み出した〈人間〉とは何ものなのか、これを深く問うことなしには、真に持続可能な社会を構想することはできないと考えています。
研究テーマ
- 人間‐自然関係を対象にするエコロジーの問題と人間‐人間関係を対象にするコミュニケーションの問題は現代においてじつは深く連関しているのではないか、という基本的問題意識。
- 人間と自然の共生、人間同士の共生・共同のための思想と社会システムの探求。
- 現代における人間‐自然関係を問う。人間と自然(動物)とのコミュニケーション関係の追求。
- 環境・エコロジー・生命問題への「臨床哲学」(Clinical Philosophy)としてのアプローチ。
新たな環境共生社会を目指し、これまでにない哲学の在り方を探求していきたいと思います。
尾関 周二